経済のグローバル化とアジャイル開発の必然性 〜 注29

公開: 2021年10月19日

更新: 2021年10月19日

注29. クラス・ライブラリ

従来型のC言語などに代表される手続き型プログラミングでは、1つのプログラムは、所定の機能の実現の全体を制御する主プログラムと、その主プログラムから呼び出され、特定の定型的な計算を実行する副プログラムや関数から構成される。オブジェクト指向言語のプログラミングでは、計算の手続きはメソッドと呼ばれる部分に記述されるが、そのメソッドは、特定のクラスを構成する要素として、他のメソッドと一緒に定義される。あるクラスにおいては、そのクラスで定義される全てのメソッドは、一連の共通的な(大域)変数を共有する。例えば、共有する変数に値を書き込むメソッドと、書き込まれている値を読み出すメソッドなどである。このメソッドを使うことで、他のクラスのメソッドは、その変数に対して直接、値の代入や参照をせずに、メソッドを使って間接的に値の代入や参照を実行する。そのような多くのプログラミング場面で利用される、汎用的なクラスとそのメソッド群をまとめて定義した、クラスの定義群をクラスライブラリと呼ぶ。これは、従来型の手続き型言語でのサブルーチンライブラリに似たものである。

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